Japanese pigs get out!

sailingday12052005-04-18

 上海でデモをした人たちがこう叫んでいたらしい。直訳すると、「日本人の豚野郎は出て行きやがれ!!」・・・酷い。豚みたいな顔してるのはどちらかというと中国人だと思う。一重多いしね。
 
中国での反日デモは日に日に勢力を拡大している。上海に留学している友人も、街を歩いていたら「この日本人野郎!」と叫ばれたらしい。いったいどうしたものか・・・。
 
彼らの国には歴史が一つしかない。もちろん真実の歴史はいつだって一つしかないんだけれども、そういう意味ではなくて歴史を学問する自由が無い。歴史的事実は一党独裁政治によって決められ、国民はそれを刷り込まれる。日本では教科書を作る際に、教科用図書検定審議会(文部科学省の諮問機関)が、学習指導要領に則って審査、認可するんだけれど、そこにはある程度の柔軟性がある。でも中国には無い、歴史を知る柔軟性が無い。つまり、学問の自由が無い(歴史に関しては)。
 
経済学者アマルティア・センによると、選択肢の数と豊かさは比例するという。つまり、中国は貧しい国ということになる。
 
貧しい中国人はデモ一つとって見ても貧しい。発想が貧しい。彼らは日本料理店を攻撃しているようだが、そのほとんどが中国人の資本(4/17JAPAN TIMES)だということに気づいていない。同胞(愛国主義者である彼らならこう表現するかな)を傷つけていることも知らずに、愛国無罪を叫ぶ。・・・ん、愛国無罪

 「日本の国連安保理常任理事国入り反対!」、「ガス田開発問題で悪いのは日本だ!」、「(教科書で歴史を取り繕っていることに関して)日本は過去の残虐行為を反省しろ!」、ここまでは言いたいこともわかる。でもそんなシュプレヒコールに混ざって「中国万歳!」とか「愛国無罪!」とか、「Down with Japan」って何なんだいったい。どさくさに紛れて愛国を唱えてる・・・なんででしょう?はいそこで

ほんとうは日本に憧れる中国人 「反日感情」の深層分析 (PHP新書)

ほんとうは日本に憧れる中国人 「反日感情」の深層分析 (PHP新書)

こんな本があります。
 
 なるほどー、潜在的に中国人には日本人に対する憧れがある、と。そういえば去年西安の学生と交流したとき、ある学生が「俺の友達にはわざわざ日本製のコーラを買うやつがいる。品質は同じで、値段は3倍もするのにだよ?何考えてるかわからないよ。」また、さきほどTVで、中国の若者の間で日本スタイルのおしゃれな生活が流行していると報道していた。やはり憧れがあるみたい。
 
 憧れている相手にだからこそ、なめられたくない。馬鹿にされたくない。そんな彼らの小さなプライドが垣間見える気がします。でもさ、大目に見てやるから仲良くやってこうよ、ODAもしてあげてるじゃないか。貿易だって相互依存関係にあるじゃないか、日本製品ボイコットなんかしたらそちらの民工も困るでしょうに。

・・・続くかも。