運命

僕らの運命は決まっているのか。だとすれば誰が決めているのか。それとも自分で自由に切り開くことができるのか。誰もが一度はこんなことを考えて、センチな気分になったことがあるでしょう。先日フォレストガンプのレビューの際にも言及したことを、今から書きます。
以下、大学の英語の教科書を訳します(意訳多し)。

  • 遺伝子は私たちの行動に影響を与える?

前略

私たちは、犯罪への衝動を抑えられるはずだと思っているし、勉強すれば頭がよくなると思っている。
しかし、最近の研究によると、私たちは自分たちで思っているよりも、自分の行動をコントロールできる割合は少ないようだ。
生まれてすぐに、全く別の場所で育てられた一卵性双生児への調査が行われた。
彼ら(彼女ら)は、全く同じ遺伝子で構成されているが、育ち(環境)は全く違う。
したがって、彼ら(彼女ら)が似通った行動をするようになれば、遺伝子がかなりの割合で私たちの行動を決めるということが推測できる(その場合、環境、育ちは私たちの行動に大きな影響を与えないことになる)。

中略

アメリカ、日本、ヨーロッパで行われた双子実験は、犯罪行動が遺伝子によるものだという結果を示した。
特に一卵性双生児においては、もし一方が犯罪を犯した場合、もう一方が犯罪を犯した割合は50%を超えた。
一方で、二卵性双生児では、その割合は25%以下であった。

中略

しかし、別の実験は異なった結果を示した。
犯罪者の遺伝子を持つ子供が、別の安定した家族の下で育てられた場合、その子供は良い行いをするようになる。
さらに、不安定な仮定の下で育てられたばあい、犯罪者の遺伝子を持たない子供よりも、犯罪者の遺伝子を持つ子供のほうが、犯罪を犯す確率が圧倒的に高い。
以上の対照実験は、遺伝子と環境の両方が私たちの行動に影響を与えていることを示している。

中略(煙草への依存度、知能指数、癖などの面から同様の実験を繰り返す。→遺伝子と環境両方が私たちの行動に影響しているという結果に)

私たちが思っているより、遺伝子が私たちの行動に大きな影響を持っていることは明らかである。しかし、私たち自身が私たちの行動をコントロールできる余地があるのも、また事実である。
もし私たちが他人や自分を傷つけたとしても、「私のせいじゃない。私の遺伝子のせいだ」ということはできない。(アメリカでは既にこういう原告が現れているようですが、もちろん棄却されています。)
We should understand that our behavior comes from our genes, the environment, and our own free will.

最後の自由意志っていい言葉ですね。遺伝子技術の発達によって、遺伝子に組み込まれていた病気で死ぬはずだった人を救うことはできるようになるかもしれない。遺伝子によってある程度行動(≒、≠運命)が固定されてしまうのも事実かもしれない。
でも、だからこそ自分でどうにかできる余地、自由意志の部分で必死で生きるのが人間なんでしょう。ここで人間の器が決まるきがします。

追伸:今まで精子バンクで、天才の種を買う人の気が知れなかったが、今回のでちょっと納得してしまった。

追伸の追伸:晩酌後なんでぶんしょうへんですがおゆrshを。