■
「携帯電話の高速化(きょうのことば)」
▽…携帯電話が「音声電話」から「データ通信機器」へ進化するにつれて通信速度の向上が重要になっている。NTTドコモやボーダフォンが採用する「HSDPA」はデータ通信専用の規格。電波状況が良好な時に大量のデータを端末に送信することで高速通信を可能にする。
▽…欧米主要国では昨年に第三世代サービスが始まったばかりで、「三・五世代」をはじめとする高速化では日本が先行する。NTTドコモはすでに第四世代の実験を開始し、毎秒1ギガ(ギガは10億)ビットと光ファイバーを上回る速度での屋外通信実験に成功。2010年以降の実用化を目指す。
【表】NTTドコモの携帯電話の高速化
通信速度 用 途
第一世代(1979年) 2.4キロ程度 通話のみ
第二世代(1993年) 9.6キロ―28.8キロ 電子メールなど
第三世代(2001年) 384キロ程度 テレビ電話など
第三・五世代(2006年) 3.6メガ程度 音楽配信やゲームなど
(注)カッコ内は開始時期。通信速度の単位は毎秒、ビット
[7月1日/日本経済新聞 朝刊]