ふぅ

合宿のディベートは2連勝して帰ってきた。

テーマは

ベンチャーでのし上がろうと考えている本ゼミ4年生が、GMO(キャリア採用)とインデックス(総合職)から内定を貰った。どちらにいくべきか。」

僕らはGMO側だった。
GMOの社長である熊谷さんは手帳の著書で有名なので、ご存知の方も多いかもしれない。

一冊の手帳で夢は必ずかなう - なりたい自分になるシンプルな方法

一冊の手帳で夢は必ずかなう - なりたい自分になるシンプルな方法

簡単に内容を説明すると、手帳に10年先の未来像を書く。10年後の自分と、今の自分のギャップを明確にし、そこから逆算して1週間単位で計画を立てる。手帳をいつも持ち歩き、絶えず使用することによって意識(モチベーション)を保ち、結果、夢が叶うという内容です。とてもお薦めです。

以前ここでお話したとおり、各テーマについて50枚ずつ程度はデータを出力してある。
記憶を頼って各社のデータをまとめると・・

GMO
業務内容:インターネット関連、エンターテイメント寄り
資本金:33億
社員総数:1900人
設立:14年目
平均年収:549万円
初任給:18万円
子会社:多い
制度:夢支援制度有り(例の夢手帳を社長に見せ、許可をいただければ1億を上限に支援→GMO子会社を設立し、社長になれる。過去に4人が該当)
特徴:社長は高校中退。(若くして独立企業→上場)

インデックス
業務内容:インターネット関連(携帯コンテンツ等)
資本金70億
社員総数:160人
設立:10年目
平均年収:555万円
初任給:20万円
子会社:少ない。ほぼ単独。
制度:特になし。
特徴:一橋大学出身の社長は経済界に影響大。この人が動けば株価が動く。
   最近フランスサッカーリーグ2部グルノーブルを買収など、海外への進出に力を入れている。


あなたはどちらがベストだと考えますか?
僕はすぐにGMOだと思いました。
相手班の班長とのじゃんけんに勝ち、希望通りGMO側で作戦会議開始。

ディベートはまず立論(定義づけが重要!)から始まります。

ぱっと見てインデックスの方が年収も高く、社長の人柄からも保守向き・安定志向と考えられます。
それに対してGMOは子会社が多く、どこに飛ばされるかもわかりません。その上、社長が高校中退、と来ている。とても安全な会社とは思えません。

で、このディスアドバンテージを埋めるために僕ら(というか、ほぼ僕。)が考え出した定義づけは
「本ゼミ生はベンチャー企業でのし上がろうと考えていることから、前衛的な会社を好むものとし、また、35歳までに独立起業し、その後、その会社を上場させる夢を持っていることとする。」

我ながら良くできた定義だと思う。

ベンチャー企業志望→前衛的という論理はきわめて当然である。これによってインデックス側が会社の安定や初任給の高さなどを主張してきても、効果は薄い。

また、35歳までに独立起業し、その後上場する夢を持っていると定義することによって、高校中退の社長もまったく不利にはならない。むしろ、若くして独立企業をした例があるということで、参考になると持っていくことができた。

さらに、「のしあがる」=「早期独立企業」とて意義付けることによって、例の夢支援制度が生きてくる。
若いうちから1億円を得ることなんて、なかなかできることではない。
ましては、子会社とは言え社長になるなんて。
ただ、僕は作戦会議の時点で、相手がこの点を反駁してくるであろうことを既に読んでいた。
「1億円程度では、会社の規模もかなり小さいものになる。それが本当に独立企業に活きるのか?」

確かに、まとまな従業員を4人雇えば、年500万程度は与えなければならず、それだけで年2500万の支出である。このペースでは4年間しか持たない。早期に利益を上げなければ、潰れてしまう。

しかし、これに対する反駁はすぐに思いついた。
以前、「プロ論」において、ユニクロの社長が「最初は小さい会社に就職した。とても小さい会社だったので、営業、製造、事務など、ほとんど全ての業務に係った。独立するとき、その経験は有効だった」と言っていたのを思い出したのだ。

この具体例を出すことによって、第二反駁はOKである。

後は相手が主張することを上手くいなせばいいだけだ。

結果、勝利。

もう一つのディベートは「本ゼミ女子学生が、野村證券総合職と、東京海上地域型の内定→どちらに行くべきか」というテーマ。

これはジャンケンで勝ち、東京海上側になった時点で勝ちが決まったようなものw

野村は総合職だと5年に一度程度は転勤がある。
なにより、新卒500人程度採るのに、3年後に残っているのは100人程度だそうだ。
この離職率の高さを攻めれば、まず間違いなく勝てる。

対して東京海上は地域型なので転勤の心配も無く、育児休暇も充実している。

つまり、「本ゼミ女子学生は仕事と結婚・育児を両立したいものとする」と定義すればよい。
当然、相手は「本ゼミ女子学生は仕事一本で活きていこうと考えている」と定義してくるわけだが、定義を攻撃すれば簡単に勝てる。

このディベートはなかなか面白かったので、いろいろとご紹介したいが、疲れてきたので以上にします。

  • >爆さん

自分のとこレスですみません。
大和ハウスは大手優良企業といわれているのに、働くと楽しくないんですか・・・。
やはり大手に行けばいいってもんではないみたいですね(もちろん、全ての大手が働いていて楽しくないというわけではないでしょうけど)。
ただ、僕の夢は・・・大手ですw
留学制度があるのって、やはり資金力のある大手なんです。
まずは社内の選抜試験に勝つぞー!
あ、その前に就職かw