次世代DVD
以前もここで触れたと思いますが、HD型とBD型に分かれて次世代企画を巡る戦いが続いているDVD業界。
一時は消費者の混乱を避けるために規格統一の動きも見られましたが、双方ともに折れずに統一断念。
ベータvsVHSのデジャブーのようです。
まず消費者の混乱、買い控えは避けられないでしょう。
正直、買い急いで、自分の選んだ型が消滅して、もう一方に買い換えなければならないリスクを考えれば、現行のDVDで十分ですしね。
買い控えということは、C↑(消費増)のチャンスをおじゃんにしたということです。
むしろC↓ともいえます。現行のDVD製品をいまさら買う人もいないでしょうから。
せっかく短観もいい感じで回復してきているというのに残念です。
消費が下がれば、需要が下がるということで、供給も下がらざるを得ません。
C↓→Y(GDP)↓です。
DVD戦争の早期決着を願いつつ、現状を読売新聞から抜粋してみます。
- 格企画のスペック
☆現行DVD
9.4ギガバイト
☆BD(ブルーレイ・ディスク)
50ギガバイト(容量が大きく多層化が容易)
☆HDDVD
30ギガバイト(現行DVDの生産設備をほぼそのまま使える)
これを見ると、BD陣営は負けられない戦いだということがわかります。
BDを製造するためには新規で専用施設を建てねばならず、戦いに敗れればそれらの投資が全て水の泡になります。
そんな背景もあってか、BD陣営の中心的存在であるソニーのストリンガー会長は、ハリウッドの映画会社の囲い込みを必死に進めているようです。
また読売から抜粋して、現在の勢力図をまとめてみます。
☆BD陣営
(国内メーカー)
ソニー、松下、シャープ、日立など
(海外メーカー)
デル、ヒューレット・パッカード、サムスン、フィリップス
(映画会社)
ディズニー、20世紀フォックス、ソニー・ピクチャーズ・エンターテイメント
☆HDDVD陣営
(国内メーカー)
東芝、三洋、NECなど
(海外メーカー)
マイクロソフト、インテル
(映画会社)
ワーナーブラザーズ、ユニバーサルピクチャーズ
BD陣営が有利に見えます。
読売によると、PS3を世界で数千万台販売を見込んでいるBD陣営が有利との声も聞こえ始めたとあります。
このままいけば、BD陣営が勝ちそうです。
・・・三洋電機大丈夫かな。